朦朧の中、人混みの帰路、名残りの夜



今日から数えて4日前から、今日まで、

俺は5日間毎日ライブがあった。

神戸、大阪、京都、京都、神戸。

 

全ての30分間にそれ以外の時間を捧げる。

 

最近のテーマである。

金稼ぎも、風呂も、睡眠も、糞も。

俺にはこの5日間を確かに自分の足で走り切った感覚がある。

 

咳が止まらない。

鼻水が垂れ下がり、

頭痛が大きくなる。

声を枯らし、靴底を擦り減らし、

俺は前に進む。

 

いつか限界がきて立ち尽くした時、

振り返った景色に恥のないように。

その景色がまた背中を押してくれるように。

 

そろそろ、ろくに文字も見えない。