7時半に埼玉に着いた。
最近はバスか、自宅の床か、ソファでしか寝ていない。体中が軋む。
コンビニで弁当とお茶を買って
ネットカフェに駆け込み、
最後の一口も覚えていないほどのタイミングで眠りについた。
11時に目覚める。頭はボーッとしていた。
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越谷に着いたのは13時頃だったか。
古本屋で適当な小説を買ってスーパーのベンチに腰掛ける。
5ページも進まないうちに本を閉じ、
コーヒーを買いに行く。
頭の靄が晴れない。
リハーサルまで2時間以上あった。
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リハーサルを終えて街をフラつく。
音出しは順調に済んだ。
"いつもみたいに"
俺は少しうんざりしていたのかもしれない。
新しいことを目指し続けたつもりが、
自分で作った型にはまり、毎回70点の出来を目指す。
失敗はないが、感動など更にない。
大きなビルの一角にある文具屋の前に立ち、
ガラス窓に映ったニンゲンを見つめた。
かつて120か、0か、に挑み続けていた自分はそこにいなかった。
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ライブを終えて山手線に揺られる。
残念ながら、"いつものように" 。
遂に今日は何かを打ち立てることも、
打ち壊すことも叶わなかった。
あと何回唇を噛み締めれば。
きっと死ぬか、辞めるかまで。
つまり、死ぬまでなんだろうな。
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23:07 池袋で見た路上アーティストのクソみたいな歌は耳の穴から穴を駆け抜け、
真っ黒に汚れた地面にペタペタと泥を付けていた。
この夜を忘れたら、二度とヒトに向けた歌を作れない気がする。
夕べと同じ会社のバスに乗る。
眠れる気がしないが、
できる限り強く目を閉じようと思う。